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なぜアロンソは再びマクラーレンとインディ500に出るのか???

2度のF1王者、WECチャンピオン、ル・マンウィナーのアロンソは2018年シーズンを最後にF1を一旦引退し、インディ500デイトナ24h、ダカールラリーなどで活動している。現在、アロンソは世界三大レースであるF1モナコGPル・マン24時間耐久レース、インディ500の全てを制覇しグラハム・ヒル以来のトリプルクラウンを達成する事を目標としている。既にモナコGpル・マンは勝利しているのでインディ500だけである。

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2019年11月頃からアロンソアンドレッティ・オートスポーツからインディ500に参戦する事を目標に交渉を始め、2020年1月には契約間近だと報道されていた。

しかし、アロンソダカールを終えても発表されず2月になった時、ある報道↓が現れた。

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アンドレッティはホンダのエンジンを積んでいる。このホンダがアロンソの起用を拒否したというのだ。北米ホンダとHPDはアロンソの起用に前向きだったが、ホンダ本社が拒否したという報道だった。2017年にF1においてアロンソは何回もホンダのPU(パワーユニット)≒エンジンを酷評しており、ホンダ本社がこのことに怒っていて拒否したのだとしても不思議はなかった。

アロンソが乗る予定だった29号車はこれで空席になった。そこで登用されたのがヒンチクリフである。私はよく知らないのだが、人気ドライバーだそうだ。

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ヒンチクリフはホンダからも気に入られているらしく、この判断は当然だったと言えそうだ。当初、誰もがアロンソはホンダに許されておらず、拒否されたのだと思っていた。しかし、ヒンチクリフのアンドレッティ加入の記者会見でこの考えは否定された。

マイケル=アンドレッティはホンダによる拒否と金銭的問題(スポンサー)を否定した。金銭問題は流石にないと思われる。驚いたのはホンダによる拒否を否定したことだ。

まさかと思った。ホンダが拒否していないならアンドレッティはアロンソを乗せることが出来たはず。しかし、アンドレッティは乗せなかった。あれだけ乗せることを熱望していたにも関わらずだ。

では、アロンソ側が拒否したのだろうか。これは普通だと考えにくい。アロンソは「考えうる最高のチームから出場したい」と述べている。アンドレッティはインディ500で極めて強力なチームである。となると、アンドレッティとの契約を拒否するのは不合理に思える。しかし、アンドレッティの言い方ではアロンソアンドレッティ側から去ったようなのである。

この状態でアンドレッティを蹴るなら普通に考えてアロンソペンスキーと契約を結んだとしか思えなかった。

しかし、蓋を開けるとアロンソはアローマクラーレンSPと契約した。何故だろうか。

 

アロンソの説明は以下だった。

「僕にとってインディ500参戦に向けて選択肢を探る事が重要だったけど、アロー・マクラーレンSPは常にその選択肢のトップにあった。僕はマクラーレンと特別な関係を築いている。僕たちは共に多くのことをしてきたが、それが強い絆を産んでいるんだ。」

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怪しい。アンドレッティに傾いていたはずなのに。

他にも理由説明はある。

しかし、僕はこのプロジェクトのことを信頼している。マクラーレンや僕たちのファンに忠誠心のような感覚を抱いているんだ。僕たちと同じく、ファンのみんなは昨年、大きな期待を持ってくれていたと思う

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彼は忠誠心でチーム選択するような人物だろうか。彼は勝利の為には最短距離を行く人物ではなかろうか?私は少なくともそう考えていた。だから、アンドレッティを選ばなかったことが不可解でならない。

ただ、彼はこうも述べている。

僕がマクラーレンに対して持っている忠誠心は、過去2年間に渡ってトヨタに対して持っている感覚と同じなんだ。

トヨタへの忠誠心である。完全な私見だが、これは大きな要素ではないかと思っている。ホンダエンジン搭載車に乗ればトヨタとの関係が悪化する。アロンソはそれを避けたのではないか。ダカールラリーやWECなどアロンソトヨタと続けたいレースはあるはずで、それを台無しにすることを恐れたのではないか。

真相は謎のままだ。アロンソとマイケルが嘘をついており、ホンダによる何らかの形での拒否が存在したならアロンソは消去法でマクラーレンを選択したのだろう。一方でアロンソとマイケルの話が事実であれば、アロンソは自発的にマクラーレンを選んだことになる。そのとき、理由として有力なのは本人の言う忠誠心、周りが推測しているトヨタとの関係ではないだろうか。

書きなぐりでした。